インターフェース

キャッシュレジスターをプログラムする。

レジで会計する(税込の合計金額を計算してレシートを印刷する)ときに必要なのは、商品の値段と商品名だ。だから、Bookクラスに「値段を取得するメソッド」と「商品名を取得するメソッド」があればOK。

では、Bookで表現できないものをレジで会計するには、どのようにすればいいのか?

  • Book以外も受け付けるようにレジを改良する(クラスごとに保存、計算するプログラムが必要になる)。
  • Bookより上位のクラス(例えば商品クラス)を定義し、それを継承するように書き直す(Java言語は単一継承のためうまく実現できない場合も)。
  • getPriceメソッドをなんとかして呼ぶ(リフレクションを使う)。ちなみに、ダック・タイピングをサポートする言語ならば簡単だが、Java言語はそうでは無い。
  • 商品を表すインターフェースを定義し、レジで扱いたいクラスはそれを実装(implements)する。
  • etc…

インターフェースとは

クラスに特定のメンバー(メソッドとフィールド、主にメソッド)が存在することを保証する仕組み。クラスと同様に型として扱うことができる。

  • インターフェースには「クラスが持っていてほしいメンバー」を定義する。ただしメソッドの本体(実際に実行される部分)は無い(抽象メソッドという)。
  • インターフェースをimplementsしたクラスは、そのインターフェースに定義されているメンバー全体を実装する(メソッドの本体も書く)。

まずはBookだけを計算できるレジ

商品を表すProduct

  • クラスと同様にメンバー(フィールド、メソッド)を持つ。
  • ただし、メソッドは本体がない(抽象メソッド)。

Productを実装(implements)

Product対応レジ