前回のまとめ
- NetBeansにおけるクラスの作成手順、実行方法
- ソースコードのフォーマット
- クラスの名前はアッパーキャメルケースにする
C言語との違いを中心に。詳しくは教科書を参照すること。
注: 「だいたい同じ」とは「(些細な)違いがある」ということなので全く同じと思わないこと。
変数
数値
C言語において、数値を格納する変数の型はint、long、float、double。Java言語でもだいたい同じ。
文字(単独の文字)
C言語で文字はchar型を使う。文字をシングルクォーテーションで囲むことによって文字を表現する。
1 |
char v = 'a'; |
これで、変数vには文字「a」が代入される(正確には文字「a」の文字コードである97が代入される。つまりcharは整数型)。
Java言語でもだいたい同じ。
文字列(複数の文字)
C言語ではchar型の配列として扱う。
Java言語ではString型を使う。
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String s = "こんにちは"; |
boolean型(論理型)
C言語では、真偽を表すのにint型を使い、真が0以外、偽が0としてきた。
例えば、
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int a = (1 > 2); |
とした場合、aには0が格納される。
Java言語には真偽を表すboolean型がある。boolean型は値としてtrue(真)かfalse(偽)をとる。
1 2 |
boolean a = true; boolean b = false; |
論理演算はC言語と同じ。
型の種類
Java言語の型は、大きく2種類に分類される。
- プリミティブ型
- 参照型(クラス型)
ここまで紹介した型のうち、String型が参照型で、それ以外はプリミティブ型。とりあえず、ここでは「2つの種類がある(違いがある)」ということを覚えておくこと。
変数の宣言
C言語では変数の宣言は関数の最初で行う(最近のC言語ではそうでもない)。Javaでは関数(メソッド)の最初じゃなくても良い。
演算子
演算子とは「演算を表わす記号」のこと。
C言語とだいたい同じ。
演算子によって、被演算子(演算が作用する対象)として使える型が違うことに注意すること。
- 算術演算子
- 代入演算子
- インクリメント演算子、デクリメント演算子
- 比較演算子
- 条件演算子
- 論理演算子
- キャスト演算子
- ビット演算子
どんな演算が行われているか?演算の結果がどうなるか?を理解しよう。
制御文
Java言語の制御文は条件の判定にboolean型を使う(C言語は0かそれ以外かを判定する)。これ以外はC言語とだいたい同じ。
制御文の記述に関する注意: かっこは省略するな!ただ「省略できる」ということは知っていなければならない。
- if else
- for
- while
- break
- continue
- switch