パッケージ(1): パッケージの作成、クラスの基礎(1): フィールド

前回のまとめ

  • 配列を作成するにはnew演算子を使い、次のように書く。
    double[] weight = new double[3];
    あとはC言語と大体同じ。
  • 配列の宣言と同時に初期化も行う場合は次のように書く。
    double[] height = {181.2, 167.5, 175.0};
  • メソッドはC言語の関数と大体同じ。
    • 戻り値(返り値)の型
    • メソッド名
    • 引数(引数の型と引数名)
    • return文

パッケージ

  • プログラミングでは、名前をつける作業が沢山ある。クラス名、フィールド名、メソッド名、インスタンス名(変数名)、等々。これらの名前を適切につけることはわかりやすいプログラムを書くことにおいて非常に重要。
  • 名前がかぶると困る。
  • 名前空間(Namespace)
  • Java言語における名前空間の仕組み: パッケージ
  • パッケージ名はユニーク(一意)なものをつける。ドメイン名を逆から記述するのが慣例。
  • 今回は「ユーザ名.lesson04」

NetBeansでパッケージを作る

ソースパッケージを右クリックして新規、Javaパッケージを選択する。

package1.png

パッケージ名を入力。場所がソースパッケージになっていることを確認する。

package2.png

ソース・パッケージの下にできていることを確認する。

package3.png

パッケージに対応してフォルダ(ディレクトリ)ができていることを確認する。

package4.png

クラスとは

  • データと処理をまとめたもの(教科書)
  • 構造体に関数がついたもの(C言語がきちんとわかっている人向けの説明)
  • 型の定義
  • etc..

クラスはフィールドとメソッドで構成される。例えば、下図は、フィールド2つ、メソッド2つを持つクラスを表す。

class.png

クラスの基礎(1): フィールド

カルテ(medical record)を表すクラスを作ろう。今回は、先ほど作ったパッケージに所属させる。パッケージを右クリックして作成する。パッケージが指定されていることを確認する。

medicalrecordclass.png

MedicalRecord.java

ポイント:

  • パッケージ宣言(1行目)
  • フィールドが3つだけのクラス

前回のプログラムでは、体重と身長を別の変数(配列)で管理していたが、同じ人のデータを1つのクラスで表すことができるようになる!

実際に、これを使ってBMIを計算するプログラムを作る。mainメソッドを持つMainクラスを作成しよう。先ほどと同様にパッケージに所属させる。

Main.java

ポイント:

  • パッケージ宣言(1行目)
  • クラスを実際に使う(インスタンスを作る)には、new演算子を使う。
    MedicalRecord mr1 = new MedicalRecord();
  • フィールドにアクセスするには「インスタンス名.フィールド名」とする。
    mr1.name = "たろう";
  • 配列の作成も同様。
    MedicalRecord[] mrArray = new MedicalRecord[3];
    ただし、これは、MedicalRecordが3つ入る配列を作る、というだけなので、それぞれの要素がインスタンス化されているわけではないことに注意!