クラスの基礎(2): メソッドの定義・利用(呼び出し)

前回のまとめ

  • パッケージ(教科書P.164〜)
    • クラスをひとまとめにしたもの
    • パッケージが違えば名前のクラスでも同時に存在できる
  • クラスの基礎(教科書P.66〜)
    • 「フィールド」と「メソッド」で構成され(それ以外のものは無い)、それらを「メンバー」という。
    • クラスは「設計図」。そのままでは使えない。「実体(インスタンス)」を作る必要がある(「クラスは設計図」という比喩だけでは説明できない機能があることに注意)。 
    • 教科書ではインスタンスではなく「オブジェクト」という言葉を使っているが、「オブジェクト」は文脈によって意味が違ったりするので、本講義では「インスタンス」という言葉を使う。
    • インスタンス化(インスタンスを作ること)にはnew演算子を使う。

準備

  • パッケージ「d00000.lecture05」を作成する。
  • 前回作ったMedicalRecord.javaを右クリックしてコピーする。
  • 今回作ったパッケージを右クリックして、貼付け→リファクタリング コピー→リファクタリングを選択する(パッケージ宣言を変更してコピーが行われる)。
  • 今回作ったパッケージにMainクラスを作成し、さらにmainメソッドを作成する。

メソッドの定義・利用(呼び出し)

MedicalRecordクラスにメソッドを追加しよう。

注: クラスやフィールドにアクセス修飾子の「public」が追加されている。解説は次回。

  • メソッドの定義
    • アクセス修飾子(public、private、protected、無し)
    • 戻り値(返り値)の型(戻り値がない場合はvoid)
    • メソッド名
    • 引数(型と引数名のペア)が0個以上
    • 本体
      • return文(本体の実行を終了し呼び出し元に値を返す)
  • メソッドが所属するクラスのフィールドにアクセス(読み・書き)できる。
  • メソッドが所属するクラスのメソッドを呼び出すことができる。
  • 他のインスタンスのメソッドを呼び出すときは次のよう記述する。
    インスタンス名.メソッド名(引数)